前回までの記事で、
体幹強化には、腹部インナーマッスルの発動が必須である。
ということをお伝えしました。
そこで、今回と次回の2回に分けて、腹部インナーマッスルを鍛える方法を2つ紹介します。
先に言っておきますと、
1つ目は「お金をかけない地道な方法」
2つ目は「お金をかけて近道できる方法」
です。
あなたの現状に合わせて、やり方を選んで頂けたらと思います。
まず今回は、「お金をかけない地道な方法」です。
第2回の記事で、インナーマッスルについて
「意識して動かすのが難しい」
「小さな負荷でゆっくりと動かすことで鍛えられる」
と説明したのを覚えているでしょうか?
上記の特徴を踏まえたトレーニングが、以下で説明する「10秒呼吸」という方法です。
10秒呼吸は、
「鼻から3秒吸って、口から7秒吐く」
を繰り返すシンプルなトレーニングです。
立っていても座っていても実践できるので、日常生活のスキマ時間を使って気軽にインナーマッスルを鍛えましょう。
※肺を膨らませて、胸部を持ち上げるように。
※あごは引いたまま、目線は常に真正面をキープ。
※息を吐くときも頭は首の上に乗せたまま、良い姿勢をキープ。
※1度に連続で行うのは5~10回程度でもOKです。
以上が、10秒呼吸による腹部インナーマッスル強化法です。
各ステップについて補足します。
【step1の補足】
大きく息を吸いながら「自然な良い姿勢」をつくります。
現代人は特に、スマホなどの影響で頭が首の前に出ている人が多いですが、step1を正しく行うと頭を良い位置に持ってくることができます。
【step2の補足】
お腹を凹ませることで、腹部インナーマッスルにゆっくりと負荷をかけていくことができます。
お腹の内側にジワジワ効くという感覚があると思います。
腹部インナーマッスルは姿勢保持のための疲れない筋肉なので、「限界まで追い込む」というものではありません。
そのため、普段アウターマッスルを鍛えている人にとっては、
「達成感が少なく物足りない」
と感じるかもしれませんが、毎日の小さな積み重ねが重要となるトレーニングです。